大学進学した女性の奨学金の返済問題と返済不可能な時の対処

大学進学の際、奨学金を借りたばかりに、奨学金が返せず破産する人もいる。奨学金は大学生のほぼ半数が借りている。賞与型の奨学金は借金と同じであり、利子も大きい。友人や周りの人が借りているからと言って、安易に手を出してしまうと後悔することになる。きちんと返済できるかなどよく考える必要がある。
大学を卒業してから始まる返済で、苦しむ女性も多い。安定した職に就ければいいが、女性が働きやすく、男女格差のない社会の取り組みが行われていても、会社での男女格差がある職場もいまだにある。その上、女性は結婚や出産、育児で休職や退職する場合もある。しかし奨学金の返済は待ってはくれず、結婚や出産を諦める人さえいる。また、返済の事を考えて初任給の高い所に就職し、給与で選んでいるばっかりに、好きでもない仕事を続けている人もいる。
返済できているのであれば問題はないが、病気やケガ、災害などにより返済ができない場合もある。こうした事情がある時は、救済制度を活用することが可能である。例えば月の返済額全額は返せなくても、2分の1か3分の1に減らせば返せるのであれば、減額変換精度が使える。しかし月の返済が減り、変換期間を延ばしただけで、返済金額の総額はそのままである。また、返還期限猶予制度という、変換猶予が認められた期間は、返還の必要はない。しかしこれも返還すべき奨学金がなくなるわけではない。さらには心身障害により働けなくなったら、残りの奨学金の一部、または全額免除になることもある。こうした制度も頭に入れ、該当するのであれば早い段階で相談しよう。